教員の絶対的な権力。それがすべての歪みの出発点だった。研究指導や単位認定、さらには将来の進路や就職推薦に至るまで、学生の生殺与奪の権を握る大学教授・教職員の存在は、キャンパス内で絶対的なものとして君臨していた。
精神的に追い詰められた被害学生たちの声は、長期間にわたって学内の相談窓口でも揉み消され、あるいは指導の一環として片付けられてきた経緯がある。単なる不適切な言動にとどまらず、優越的地位を悪用した深刻なアカデミックハラスメントとセクシャルハラスメントが常態化していた実態が、当事者の証言によって浮かび上がってくる。