不動産市場の加熱は深刻だ。住宅用地や商業地の価格は高騰を続け、地元出身の若者が町内で家を建てたり賃貸物件を確保したりすることが困難になりつつある。アパートの空室率は極めて低く、リゾートスタッフ用の宿舎確保に動く大手事業者が相場を押し上げている要因もある。
さらに深刻なのが労働力の枯渇である。飲食店や観光施設、物流の現場では時給を引き上げても応募が集まらず、営業時間の短縮や定休日の増加を余儀なくされる地元の老舗店舗が相次ぐ。大型資本による人材の引き抜きと、地域インフラの維持という不均衡が、人々の生活に暗い影を落としている。