このブームの原点は、映画『トイ・ストーリー』のラストシーンを思わせる劇的なシチュエーションの再現にある。走る車の後ろ足やハッチバックの隙間に、間一髪で手をつないで引っかかっているような姿は、後続車のドライバーや歩行者の目を嫌でも惹きつける。最初に海外のカスタム好きが投稿した短い動画が反響を呼び、日本国内のECサイトやフリマアプリでも類似のぬいぐるみが一気に流通するようになった。
「信号待ちで後ろの車の子供が笑顔で指をさしてくれるのが嬉しい」——そう語る都内の軽自動車オーナーのように、殺伐としがちな道上の雰囲気を和らげるクッションとしての役割も果たしているようだ。無機質な工業製品である自動車に、感情豊かなキャラクターの物語性を付与する試みとも言える。