被害を受けたタレントを防衛するうえで、所属事務所の果たす役割は極めて大きかった。綾野剛氏が所属するトライストーン・エンタテイメントは、不当な誹謗中傷に対して毅然とした法的手続きを進める方針を崩さなかった。噂やデマに惑わされることなく、法を通じた解決を模索し続けた同社の姿勢は、当時の芸能界におけるリスクマネジメントのあり方に強いインパクトを与えた。
また、同事務所では実力派俳優である小栗旬氏が社長に就任するという大きな組織的転換も迎えた。トップに立った小栗氏は、所属タレントを守るための法的防波堤を強化すると同時に、労働環境の改善や海外展開を見据えた組織改革を推進。狂騒劇の中で事務所が見せた団結力と危機管理は、業界内での信頼を確固たるものにした。