SNSや住宅メンテナンスのコミュニティ掲示板で頻繁に相談が寄せられるのが、「換気扇からカタカタ、キュルキュルと異音が鳴り始めた」というトラブルです。これには現場目線で判明している明確な2大原因が存在します。
1つ目は、シロッコファンの羽根に不均等にこびりついたホコリの重量バランス崩れです。換気扇のファンは毎分何千回転という高速で回っているため、羽根の一部分だけに数グラムのホコリが固着すると、回転軸の重心がブレて「カタカタ」「振動音」を発生させます。このケースであれば、前述したファンのつけ置き洗浄を行うだけで、嘘のように静音性を取り戻すことができます。
2つ目は、内部モーターの経年劣化とベアリング(軸受)のオイル切れです。この場合の音は「キュルキュル」「キリキリ」「ゴー」という金属摩擦音に近い唸り声になります。日本電機工業会(JEMA)の基準によると、浴室換気扇の標準的な設計上の耐用年数は10年〜15年と定められています。新築や前回の交換から10年以上が経過している浴室で金属摩耗系の異音が出ている場合、いくら洗剤で清掃しても音は止まりません。
劣化したモーターを無理に回し続けると、内部で過熱が生じ、最悪の場合は配線のショートや発火事故につながる事例も報告されています。製造年から10年を超えた換気扇は、掃除で延命を図るのではなく、本体ごとの交換リフォームを専門業者へ相談するのが賢明な判断です。