ここで誰もが気になるのが、「で、実際のところ生徒たちは何を着て登校しているのか?」という点だろう。校門前での観察や在校生・保護者へのヒアリングを実施すると、非常に興味深い実態が見えてきた。
結論から言えば、現在の着用スタイルは「標準服」と「私服」が綺麗に共存している。全体のおおむね6割から7割程度の生徒が何らかの形で標準服(またはそのアレンジ)を着用し、残りの3割から4割ほどが完全な私服で登校しているのが日常の光景だ。
ただし、日によってこの比率は大きく変動する。例えば、式典や全校集会、外部講師を招く特別授業の日には標準服の着用率が一気に高まり、ほぼ8割以上がきちんとした装いを選択する。一方で、部活動がメインの日や定期考査の期間、あるいは気候の寒暖差が激しい時期には、動きやすさや温度調整を優先した私服を選ぶ生徒が増える。生徒自らが「今日の自分に必要な服」を自律的に判断している証左と言える。