イタリア代表のワールドカップ史は、輝かしい栄光と胸を締め付けるドラマに満ちています。これまでのW杯優勝回数は通算4回(1934年、1938年、1982年、2006年)。これはブラジル(5回)に次ぎ、ドイツと並ぶ世界歴代2位タイの圧倒的な実績です。
歴史的な名場面として語り継がれるのが、1994年アメリカW杯決勝でのロベルト・バッジョのPK失敗です。満身創痍の体を酷使してチームを決勝まで牽引した「至宝」が、灼熱のパサデナで枠の上に打ち上げたシュートは、サッカー史に残る最も美しい悲劇として人々の記憶に刻まれています。
そして2006年ドイツW杯、マルチェロ・リッピ監督に率いられたチームは、堅守「カテナチオ」と強固な結束力でトーナメントを勝ち上がり、決勝でフランスをPK戦の末に撃破。ファビオ・カンナヴァーロ主将が黄金のトロフィーを掲げた歓喜は、アズーリ史上最高のハイライトとなりました。しかし、その歓喜を最後に、2010年・2014年のグループステージ敗退、そして2018年・2026年の予選落ちと、長いトンネルへと迷い込むことになります。