キャリアを語る上で避けて通れない小室哲哉という存在。かつては愛憎や複雑な感情が絡み合っていた楽曲群に対して、現在の彼女は深い敬意と愛を持って向き合っている。
『I'm proud』の歌詞「街中で流れてる この曲が好きだった」というフレーズを歌うとき、そこには若き日の自分を温かく包み込むような優しさが漂う。過去を否定せず、トラウマすらも愛おしい歴史として抱きしめる姿勢。名曲たちは時代のノスタルジーを超え、苦難を乗り越えて生き抜いてきた一人の女性のドキュメンタリーとして、2026年の今、新しい意味を帯びて響き渡る。