テレビ局主導の時代から、ABEMAやNetflixをはじめとする動画配信プラットフォームがコンテンツ制作の主役に躍り出たことも、この問題に深い影を落としている。世界基準のコンプライアンス遵守が求められる一方で、巨大な予算が投入される大規模作品では、主演級キャストの個人的トラブルに対するキャンセルカルチャーの圧力が一段と強まった。
一度スポンサーや配信元からペナルティを課されれば、数億円規模の損害賠償が生じる時代である。だからこそ、芸能人は「表立った交際」を極度に恐れるようになる。結果として、結婚を前提とした真剣交際よりも、後腐れのない「セフレ関係」を選択するという皮肉な逆転現象が起きているのだ。クリーンなエンターテインメント作品を追求すればするほど、タレントのプライベートには歪んだ密室関係が醸成されていく。配信バブルが生んだ知られざる現代病と言えるだろう。