「地獄に堕ちるわよ」——この一言で画面越しのタレントを凍りつかせ、茶の間に強烈なカタルシスをもたらした細木数子。今回Netflixが独占配信する衝撃ドキュメンタリーは、テレビ界の頂点に君臨した彼女の輝かしい表舞台だけでなく、夜の街での下積み時代や政財界の黒幕たちとの交友、そして突如として画面から姿を消した真実の裏側にまで切り込んでいる。
独自にあみ出した「六星占術」の爆発的ヒットによって億万長者となり、ミリオンセラー著書を次々と世に送り出した実業家としての顔。その裏にあったのは、過酷な昭和の貧困、銀座のクラブ経営で培った冷徹な人間観察眼、そして幾度もの裏切りを乗り越えて築き上げられた凄絶な処世術だった。2026年最新の視点から本作を紐解くと、単なる一芸人の成功談ではなく、戦後日本の欲望と情念が交錯したドキュメンタリー作品としての凄みが浮き彫りになる。