伝統ある柄であるにもかかわらず、なぜ千鳥格子は「おばさん見え」「ダサい」と揶揄されてしまうことがあるのでしょうか。ファッションの現場を取材すると、失敗に陥る明確な3つの要因が浮かび上がってきます。
第1の要因は、「ジャストサイズすぎるフォーマル合わせ」です。肩パッドがしっかり入ったジャストサイズのジャケットに膝丈タイトスカートを合わせると、昭和から平成初期のセレモニースーツを彷彿とさせ、一気に古臭い印象を与えてしまいます。第2に「全身を白黒のモノトーンかつ堅い素材だけで固め、抜け感(隙)が一切ないこと」、第3に「柄のピッチ(大きさ)と骨格のバランスが合っていないこと」が挙げられます。
こうした事態を防ぐ千鳥格子おばさん見え回避の鉄則は極めて明快です。トップスならドロップショルダーやボクシーなビッグシルエットを選び、ボトムスにはストレートデニムやカーゴパンツ、足元には厚底スニーカーやゴツめのブーツを投入して「カジュアルダウン」を図ること。クラシックな柄だからこそ、どこかにストリートやスポーティな要素を1点差し込むだけで、洗練された大人のこなれ感へと昇華されます。