戦闘前半の重苦しい静寂と、後半の爆発的な狂気。その対比こそが、この古龍との対峙における最大の醍醐味だった。巨大な泥と岩の塊のような巨躯が崩れ去り、中から出現した細身で異質なシルエット。翼の先から放たれる高周波の振動波は、大地を泥状に流動化させ、ハンターの足場を奪い去った。ビジュアルの変貌だけでなく、戦闘フィールドそのものを変質させるギミックは、当時のゲームデザインにおけるひとつの到達点と言える。
従来の「大型モンスターとの狩猟」という枠組みから逸脱し、まるで神話の破壊神と対峙しているかのような錯覚。あの剥ぎ取りの瞬間まで緊張感が途切れない戦闘構成は、開発陣の凄まじい執念の賜物だった。