このフィーバーの爆発的な火付け役となったのは、1990年に山形県鶴岡市で持ち上がった騒動だった。地元メディアから徐々に噂が広がり、鶴岡市立加茂水族館が関与する形で話題が表面化すると、一目見ようと現地には連日大勢の群衆が詰めかけた。
その熱狂を全国規模へと拡大させたのが、独自の切り口で紙面を飾る東京スポーツ新聞社(東スポ)である。同社のセンセーショナルな見出しと強烈なインパクトを与える紙面展開は、日本中に未知の怪魚に対する関心を爆発させた。ローカルな奇談が、一瞬にして日本中を巻き込む都市伝説へと昇華した瞬間だった。