棒人間バトルが歩んできた進化の歴史は、デジタル表現の変遷そのものです。2000年代初頭、Flash黄金期に世界中へ衝撃を与えた『Xiao Xiao(シャオシャオ)』シリーズを皮切りに、棒人間は「アクションの実験場」として熱烈な支持を集めました。その後、ニンテンドーDSの『うごくメモ帳(うごメモ)』が登場すると、日本国内で爆発的な創作ブームが巻き起こります。限られたツールとフレーム数の中で、少年少女たちが生み出した「棒人間うごメモ名作」の数々は、驚くべきカメラワークや独創的な殺陣で溢れ、数多くの天才アニメーターを輩出する土壌となりました。
現在、そのムーブメントは世界規模のアートへと昇華しています。YouTubeで数十億回再生を叩き出すAlan Becker氏の『Animator vs. Animation』シリーズをはじめ、世界中の猛者が集うアクション制作コミュニティ『Hyun's Dojo』など、棒人間バトルアニメはエンタメの最前線を走り続けています。格闘技の本格的なコンビネーションからド派手な超能力バトルまで、棒人間戦闘シーン神作と称される作品群は、商業アニメのトップクリエイターたちをも唸らせるクオリティに達しています。