鹿沼土と赤玉土の違いとは?枯れる原因を防ぐ酸度と配合比率

鹿沼土と赤玉土の違いとは?枯れる原因を防ぐ酸度と配合比率

鹿沼土と赤玉土の違いとは?枯れる原因を防ぐ酸度と配合比率に関する基本知識を初心者にも親しみやすくまとめました。今すぐチェックことができます。

園芸に関する情報が氾濫する中で、土選びには長年信じ込まれてきた誤解や見落とされがちな落とし穴が存在します。ここでは、特に初心者が陥りやすい3つの盲点を解き明かします。

誤解1:「赤玉土には栄養があるが、鹿沼土は無菌・無肥料である」という誤信

「赤玉土は栄養が豊富だから基本用土になる」と解説されることがありますが、これは明確な誤りです。赤玉土も鹿沼土も、地下深層から掘り出された火山灰性の無機質鉱物であり、チッソ・リン酸・カリといった肥料成分(三大要素)はどちらもほぼ含まれていません。

ただし、保肥力(肥料成分を一時的に吸着して留めておく力=塩基置換容量CEC)には差があります。赤玉土は粘土鉱物を適度に含まれるため保肥力がある程度期待できますが、鹿沼土は軽石質であるため保肥力が低く、水溶性の液体肥料を与えると短時間で鉢底から流出します。鹿沼土主体の用土を使用する場合は、緩効性化成肥料を適切に元肥として施すか、定期的な施肥設計を組む必要があります。

誤解2:サツキやブルーベリーへの「中途半端な酸度調整」による立ち枯れ

酸性土壌を強く好むツツジ科植物の代表格であるサツキとブルーベリーの酸度対策では、土の選択が株の生死に直結します。これらの植物は、根の共生菌(菌根菌)が酸性域(pH4.5〜5.0)でしか活性化せず、一般的な中性〜弱酸性の土壌では鉄分などのミネラルを吸収できず、葉が黄色く脱色するクロロシスを起こして最終的に枯死します。

現場でよく見られる失敗は、「万能土だから」と良かれと思って赤玉土をベースに混ぜ込んでしまったり、アルカリ性の苦土石灰を用土に振りかけてしまうケースです。ブルーベリーやサツキを育てる際は、鹿沼土を主軸にし、無調整のピートモスをブレンドして土壌の酸度を強制的にキープしなければ健全な生育は望めません。

誤解3:鹿沼土の代用品を選定する際の比重と硬度の見落とし

鹿沼土が手に入らない場合や、さらに排水性を高めたい際に検討される鹿沼土の代用になる基本用土として、日向土(ボラ土)、軽石、パーライトが挙げられます。しかし、これらを同等品として無条件に置き換えることには注意が必要です。

日向土や軽石はpHが中性に近く、酸性化させる能力はありません。また、パーライトは極めて軽量であるため水やり時に浮き上がりやすく、大型の鉢では株を支えきれない欠点があります。鹿沼土の代用として排水性のみを求めるなら日向土の細粒〜小粒が有力ですが、酸度補正を目的とする場合は無調整ピートモスの併用が不可欠となります。

渡辺 美咲
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渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。