「皮膚トラブルだから、まずは皮膚科へ行こう」と考える方は多いですが、形成外科と皮膚科の使い分けを理解しておくと、無駄な通院を減らし適切な治療を素早く受けられます。
皮膚科は、湿疹、じんましん、かぶれ、水虫、アトピー性皮膚炎など「皮膚の病気に対する塗り薬や飲み薬による治療」を得意とします。一方で形成外科は、皮膚や皮下組織を手術器具で切開・切除・縫合する「外科的手技を要する病態」を得意領域としています。
厚生労働省の診療報酬基準において、形成外科の保険適用範囲として認められている代表的な疾患は次の通りです。
- 外傷・熱傷:顔面や四肢の切り傷、擦り傷、やけど(熱傷)、やけど後のひきつれ(瘢痕拘縮)。
- 皮膚・皮下腫瘍:ほくろ(母斑)、粉瘤(アテローム)、脂肪腫、血管腫、皮膚がん。
- 先天異常:唇裂・口蓋裂、副耳、多指症・合指症、耳介変形(立ち耳・折れ耳など)。
- 眼瞼・爪の疾患:加齢やコンタクトレンズ使用による眼瞼下垂症、巻き爪・陥入爪。
- 再建外科:乳がん切除後の乳房再建、悪性腫瘍切除後の組織移植。