韓国の春を象徴する現象として絶対に外せないのが、音楽シーンにおける「桜ゾンビ(벚꽃 좀비)」という愛称だ。これは、Busker Buskerのボーカルであるチャン・ボムジュンが手掛けた名曲『桜エンドレス(Cherry Blossom Ending)』が、毎年春になるとまるで生き返ったかのように音楽チャートを逆走することから名付けられた。
Spotifyをはじめとする各種ストリーミングサービスのランキングでも、春の足音が聞こえると同時にこの曲が急浮上し、最新のK-POPヒット曲と肩を並べる。サビで繰り返される「바람 불면 울렁이는 기분 탓에(風が吹けば揺れる気分のせいで)」という切なくも晴れやかなフレーズは、韓国エンターテインメントが生み出した春の国歌と言っても過言ではない。耳に残るアコースティックギターの音色とともに、韓国語の美しい響きが身体に染み渡っていく。