2026年のネット空間は、高度に発達した生成AIによる自動記事で溢れかえっている。検索上位に並ぶ記事の多くが、無機質でどこか既視感のあるAI的文章で占められるようになった。しかし、皮肉なことにその状況が、従来型のキュレーションメディアの価値を再定義することになった。
読者が求めているのは、完璧に整った優等生的な文章だけではない。スレッド内に漂う皮肉やユーモア、時には荒々しい議論の熱量、そしてそれらを絶妙な間合いで切り取る人間の編集意識だ。どの書き込みを拾い、どこをカットし、どんなタイトルで惹きつけるか。その泥臭い人的作業の中にこそ、機械には決して真似できない「面白さのフィルター」が宿っている。