吉川ひなのの波乱万丈な経歴を語る上で避けて通れないのが、1999年2月、当時19歳で発表されたヴィジュアル系ロックバンド「SHAZNA」のボーカル・IZAMとの電撃結婚です。
当時、中性的なルックスで社会現象を巻き起こしていたIZAMと、ドール系美少女の頂点にいた吉川ひなののカップルは、マスコミから「おとぎ話の王子様とお姫様」として大々的に報じられました。しかし、華やかな記者会見からわずか7ヶ月後の1999年9月、2人はスピード離婚を発表します。
世間やワイドショーはこれを「おままごと婚」と揶揄し、若さゆえの軽率な行動として片付けました。しかし、後年の回顧や関係者の証言によると、その内情は単なる気まぐれではありませんでした。
多忙を極めるスケジュールの中で精神的に追い詰められていた10代の少女にとって、結婚は「過酷な日常から抜け出すための唯一のシェルター」であった側面が強かったのです。周囲の大人たちによる商業的な思惑とメディアの過熱報道に巻き込まれ、未成熟なまま突入した結婚生活は、現実の生活基盤を結ぶ間もなく崩壊を迎えることとなりました。