低層部に整備された「大手町の森」は、計画段階で千葉県の君津市に実際の森をプレビルド(事前育成)し、それを土壌ごと移植するという前代未聞の手法で作られた。竣工から10年以上が経過した2026年現在、その木々は完全に根を下ろし、まさに本物の生態系として成熟を迎えている。
四季折々の表情を見せる落葉樹や広葉樹の間を、多様な昆虫や鳥類が飛び交う。コンクリートのジャングルと揶揄されてきた大手町で、この森は周辺の表面温度を下げるマイクロクライメイト(微気候)の調整機能を果たし、日々のストレスに晒されるビジネスパーソンに圧倒的な癒やしを提供している。