『ストレンジャー・シングス』が単なるSFホラーにとどまらないのは、少年少女たちのリアルで痛切な成長痛を描き切っているからです。その象徴となったのが、シーズン4でウィルがマイクに見せた「ドラゴンの絵」でした。
4人の仲間がドラゴンと戦う姿を描いたその絵画で、ウィルはマイクを「僕たちのリーダー(騎士)」と称賛しました。しかし、そこで語られた「エルは君を必要としている」という言葉は、そのままウィル自身のマイクに対する報われない恋心の裏返しでした。車中で横を向き、静かに涙を流すウィルの姿は、世界中の視聴者の胸を締め付けました。
自らのセクシュアリティへの葛藤と、一番の親友への秘めた恋心。この繊細な心理描写は、ウィルが恐怖に立ち向かうための人間的な強さの源泉としても描かれています。