劇場版クスィーガンダムの顔には、単なるデザインの奇抜さにとどまらない、メカニック設定上の驚くべき隠しギミックが仕込まれています。それが「フェイスカバーの二重構造」です。
設定資料やプラモデルの内部構造からも明らかなように、あのカエル顔に見える外装マスクの奥底には、実は「への字スリットを備えた本来のガンダムフェイス」が眠っています。つまり、私たちが普段目にしているクスィーガンダムの顔は、素顔の上に強固なセンサー保護用カウルやインテーク構造を被せた状態なのです。
この二重構造には、極めて説得力のある軍事・劇中理由が考察されています。
1つ目は、マフティーの政治的・心理的ブラフです。地球連邦軍の象徴であるガンダムの顔をあえて異形の装甲で覆い隠すことで、正体不明の怪異なテロ兵器としての恐怖を植え付ける意図が読み取れます。2つ目は超音速飛行時の空力特性とセンサー防護です。大気圏内でマッハ2を超える高速飛行を行うミノフスキー・フライト稼働時、繊細な頭部メインカメラやツインアイを激しい風圧と摩擦熱から守るための整流カウルとして機能しています。