小嶋陽菜のキャリアにおいて最も画期的だったのは、グラビアで培ったビジュアル表現力を自社のビジネスモデルへと見事に転換させた点です。自身がプロデュースするライフスタイルブランド「Her lip to」およびランジェリーブランド「ROSIER by Her lip to」において、彼女はモデル兼クリエイティブディレクターとしてフロントに立ち続けています。
従来の芸能人プロデュース商品にありがちな名義貸しとは異なり、彼女は商品開発、生地選び、ビジュアルシューティングのディレクションまで深く関与しています。彼女が着用するランジェリー姿やドレスの着用画像がインスタに投稿されると、紹介されたアイテムが瞬く間に完売する現象はアパレル業界でも高く評価されています。
露出度の高いカットであっても、ターゲット層である働く女性たちからは「自分へのご褒美」「身につけることで自信が持てるランジェリー」として受容されています。これは、「見られるための身体」から「自分自身を肯定し愛するための身体」へと、発信の文脈を巧みにシフトさせたマーケティング戦略の賜物です。