ここ数年、社会全体に浸透した「ソロ活」の波は、日本の観光産業を根底から塗り替えつつある。従来の団体旅行やファミリー層を中心としたマーケティングから脱却し、個人の満足度を極限まで高めるサービスへの移行が加速した。旅行業各社が発表するリポートでも、単独渡航者の比率は右肩上がりを続けている。
観光庁の調査データを見ても、個人の自由な旅行需要は極めて堅調だ。特に働く女性層を中心に、短期間で高いリフレッシュ効果を得られるパーソナルな旅の需要が突出している。旅行業における商品企画においても、かつて主流だった「2名1室利用」の制約を取り払い、1人客を温かく迎え入れる柔軟なプランニングが業界全体の標準になりつつあるのだ。