ネット上の掲示板やSNSでは、年末が近づくたびに「レコード大賞 出来レース 噂の真相」に関する話題が熱を帯びます。過去には大手芸能事務所の力関係やレコード会社によるロビー活動の存在が週刊誌等で取り沙汰されたこともあり、「受賞者は事前に決まっているのではないか」という疑念を抱く視聴者が一定数存在するのは事実です。
当時の特番インタビューや関係者の手記・証言を精査すると、昭和から平成のCDバブル期にかけては、賞の獲得が翌年のレコード売上やコンサート動員に莫大な経済効果をもたらしたため、事務所サイドの激しいプロモーション合戦が存在したことは業界内で公然の秘密とされていました。また、賞レースを辞退する有力アーティスト(かつてのB'zやジャニーズ事務所所属タレントなど)がいたことも、選考の公平性に疑問を抱かせる一因となりました。
しかし、近年の審査現場を知る関係者取材によると、選考の透明化は着実に進んでいます。審査員の世代交代が進み、SNSやストリーミングでの客観的リスナーデータが重視されるようになったほか、受賞直後の生歌唱パフォーマンスで実力を見せつける若手アーティストの台頭によって、「出来レース」という単純な構図では語れない実力主義の選考へと舵が切られています。ネット上の過激なバッシングの多くは、推しアーティストが落選したことへの失望や、旧来の業界イメージに基づいた先入観が拡大再生産された側面が強いと見るのが妥当です。