結婚という選択肢を選ばない背景には、常軌を逸した多忙スケジュールもある。大学での講義、学会発表、テレビ取材、執筆活動、全国各地での環境保護イベントへの登壇など、彼のスケジュールは一年先まで過密に埋まっている。
さらに私生活の大部分は、自宅にある巨大な水槽のメンテナンスや、膨大な標本・資料の整理に費やされている。朝早く起きて水質をチェックし、魚の健康状態を確認することが日課だ。
「自分以外の誰かと時間を共有する余裕がない」と本人が漏らす通り、彼の生活様式そのものが「魚中心」に徹底されている。一般的な「家庭を築く」という概念よりも、目の前にある海の謎を解き明かすことの方が、彼にとってはるかに切実で魅力的な課題なのだ。