葬儀や納棺の文化に対する世間の意識は、カルチャーの側面からもアップデートされている。かつてアカデミー賞を受賞した映画『おくりびと』は、納棺師という職能の尊厳を世界に知らしめた金字塔だった。
そして現在、その視点はYouTubeやNetflixといった配信プラットフォームへと引き継がれている。死生観をテーマにした密着ドキュメンタリーや、若手納棺師の日常に光を当てた動画コンテンツが数百万回再生を記録することも珍しくない。デジタルネイティブ世代にとって「死を語ること」は決して忌み嫌うべきタブーではなく、自分らしい人生の幕引きを考える「終活」の一環としてごく自然に受け入れられつつある。