もともとこの具材は、日清食品側が狙って付けた名前ではない。インターネットの黎明期から掲示板やSNS上で、正体不明の肉として「謎肉」と自然発生的に呼ばれ始めたのが始まりだ。怪しげな都市伝説が飛び交う中、日清食品はこの波に乗った。自ら「謎肉」という自虐的とも言える愛称を公式プロモーションに採用し、消費者の遊び心に寄り添う姿勢を見せたのだ。
この戦略は大成功を収めた。謎に包まれていた存在が、公式に認められたことで親しみやすさへと昇華した。消費者が名付けた名前を企業が逆輸入する、現代のSNSマーケティングの先駆的な事例としても語り継がれている。