突如として現れ、視聴者の耳から離れなくなる名フレーズ「男っ!」。あえて女性らしさを全否定するかのような奇抜なコスチュームと、全身を使った一発芸の破壊力は圧倒的だ。しかし、最初からこのスタイルを確立していたわけではない。
かつては一般的な漫才や正統派のコントを模索していた時期もあった。だが、どれだけ器用に演じようとしても、既存の枠組みのなかでは埋もれてしまう葛藤が長年続いたという。そこから「一番バカバカしくて、誰もやっていないこと」を極限まで突き詰めた結果、あの常軌を逸したピン芸が誕生した。自らの恥じらいを完全に捨て去った瞬間、唯一無二の表現力が覚醒したのだ。