日本国内で厳重な取り締まりが進む一方、海外のストリートカルチャーにおいて「BOSOZOKU」という言葉は、全く異なるポジティブな文脈で消費されている。サイバーパンクな世界観を体現するアイコンとして、欧米の若者カルチャーに深く浸透しているのだ。
ロサンゼルスやロンドンでは、竹ヤリマフラーや巨大なカウルを模したカスタムカー、特攻服の漢字刺繍をオマージュしたアパレルアイテムが大流行している。SNSでは「#BosozokuStyle」のタグがついた動画が数億回再生され、海外のカスタムファンが日本のレトロバイクカルチャーを「アヴァンギャルドな芸術様式」として絶賛する。
国内における「迷惑行為」というリアルな社会問題と、海外における「クールなポップカルチャー」という評価。この強烈な乖離は、日本のサブカルチャーが持つ多面的な歪みを浮き彫りにしている。