2018年に公表されたがん闘病の知らせは、世界中に大きな動揺を与えた。しかし、公にされる以前から、彼は静かに、そして強靭な意志を持って病魔と対峙していた。グアムでの療養生活を中心に進められた闘病生活において、彼は周囲に対して「弱音」を吐くことを一切拒んだという。身近な関係者が明かす未公開のエピソードによれば、激しい痛みに襲われる日々の中でも、彼は病室で筋力トレーニングのイメージを絶やさず、常に復帰後のリングを思い描いていた。
極秘裏に進められた療養中、彼が最も大切にしていたのはKRAZY BEEの仲間たちや家族との時間だった。病状が深刻化してなお、周囲のスタッフや若い選手たちの生活を気にかける言葉をかけ続けていたという。自らの苦痛よりも他者を思いやるその姿こそ、真のチャンピオンの素顔だった。最後の日々まで彼は「格闘家・山本KID」としての誇りを捨てず、車椅子を使うことすら頑なに拒み、自分の足で立ち続けることにこだわり抜いた。その壮絶なまでの生き様は、看病した近親者の心に深い感銘を残している。