こうした「完璧だが冷たい」コミュニケーションへの反動として、ビジネスの現場でも変化が起きている。一部の先進的な企業では、社内チャットやクライアントとのやり取りにおいて、過度な定型敬語の使用を禁止する動きさえ出てきた。
求められているのは、スマートな定型文ではない。多少言葉遣いが崩れていても、その人自身の言葉で書かれたメッセージだ。「なんて言っていいか分かりませんが、とにかく応援しています」「本当に大変な状況ですね」。そうした、少し不器用で、しかし血の通った言葉の方が、結果として強固な信頼関係を築くケースが増えているという。