芸能人が我が子の病気や医療機関での体験を公表することについては、医療現場からも多様な視点が提示されている。小児科医の一人は次のように語る。「著名人が子どもの症状や受診の経緯をオープンにすることで、一般的な親が『こういう症状が出たら受診すべきだ』という早期発見のきっかけを得る側面はある。ただし、自己判断での過剰な不安や誤った自己治療につながらないよう、正しい医療情報の啓発とセットで受容されることが望ましい」
また、情報メディアの識者は「デジタルネイティブ世代の親にとって、辻希美の発信は『教科書』ではなく『共感の場』として機能してきた」と分析する。医療のアドバイスではなく、病気に向き合う親の「心理的負担の分担」として、彼女の情報発信が一定の社会的役割を果たしてきたことは否定できない事実だ。