一方、飲食・フードサービス業を取り巻く環境において、店舗空間デザインは直接的なマーケティングツールとしての重要性を増している。特に夏の客単価向上や新規顧客の開拓において、入口付近や客席横の壁面演出は強力なアイキャッチとなる。
Instagramのハッシュタグ投稿や、海外のデザイントレンドが集まるPinterestのボードでも、壁面を活用したフォトジェニックな店舗ディスプレイは高いシェア率を誇る。立体感のある壁面アートは、来店客の「写真を撮って誰かに共有したい」という購買後心理を自然に刺激するのだ。
実店舗での成功例を見ると、木目の壁板にネオン管風のライトを取り付けたり、麻素材のナチュラルな質感を組み合わせて「上質な夏のカフェ空間」を演出したりするケースが目立つ。スマートフォンの画面越しでも清涼感がしっかりと伝わるビジュアル作りが、他店との差別化を図る決定打となっている。