北朝鮮の人権侵害を世界に知らしめる契機となったのは、耀徳(ヨドク)収容所の生存者である姜哲煥氏による手記や証言であった。幼少期に収容され、過酷な労役と飢えを生き延びた同氏の告発は、国際社会に大きな衝撃を与えた。
さらに、生まれながらに収容所内で育ったとされる申東赫(シン・ドンヒョク)氏の記録などを通じて、第14号管理所(价川政治犯収容所)の凄惨な環境が伝えられるようになった。外部との接触が完全に断たれた極限状態において、基本的人権が一切認められない生活を強いられている人々の存在が、改めて浮き彫りとなっている。