2000年代初頭、小泉内閣の発足とともに外務大臣に就任した真紀子氏は、官僚組織、特に外務省の旧態依然とした体質に真っ向から切り込み、連日のようにメディアを騒がせた。官僚との激しいバトルは茶の間の熱狂的な支持を集めたが、同時に永田町内部には激しい軋轢を生むこととなった。
この時期、メディアの取材攻勢は真紀子本人にとどまらず、家族や自宅の周りにまで及んだ。自宅周辺をカメラマンが取り囲む異常事態の中、娘たちはスポットライトの過酷さと、政治という怪物の恐ろしい側面を肌で感じ取ったとされる。
母が政治の表舞台で血みどろの論戦を戦わせる中、家族は静かにその帰りを待つ存在であった。外務省との激闘や閣僚更迭劇という激動のドラマの裏側で、家族の絆とプライバシーをいかに守るかという難題に、彼女たちは直面していたのである。