撮影現場の雰囲気は、まさに緊迫の一途をたどっている。都内郊外に作られた広大なオープンセットでは、昼夜を問わず徹底した情報管理のもとで極秘撮影が進行中だ。関係者によれば、リアルな質感を追求するために、最先端のCG技術に頼るだけでなく、実物大の建造物や特殊美術を惜しみなく投入しているという。
「監督の細部に対するこだわりは異次元だ」。現場スタッフの一人はそう語る。光の差し込み方一つ、演者の呼吸音一つにも妥協を許さない小林拓也氏の妥協なき演出スタイルにより、現場には常にピンと張りつめた緊張感が漂っている。CGだけに頼らない実物セットデザインと、幾度も繰り返されるミリ単位のテイク。そこに立ち上るのは、スクリーン越しにも伝わる本物の熱量だ。