作家の個性を引き出し、数々の大ヒット作を世に送り出してきた専門出版社の手腕も見逃せない。エッジの効いた尖った作品を次々と生み出し、コアなファンを魅了し続ける竹書房は、レーベルごとの確固たるアイデンティティを保持しながら市場を刺激し続けている。独自のアプローチで読者のマニアックな好みに応える編集力は極めて高い。
一方、王道から変化球まで幅広いラインナップを展開し、メディアミックスを強力に推進するのが株式会社リブレだ。クロスメディア戦略に長けた同社は、CDドラマ化、アニメ化、展覧会や各種グッズ展開などを連動させ、IP(知的財産)の価値を最大化する仕掛けを次々と展開している。名作が持つ可能性を多角的に引き出すこれら出版社のプロデュース能力こそが、ヒット作を絶え間なく生み出す源泉と言える。