本作が遺した功績は、単なる一ドラマの成功に留まらない。宗教ドラマという、地上波テレビ局が最も忌避してきたジャンルを、現代の政治スリラーやサスペンス・スリラーと融合させた挑戦は、動画配信サービス業界全体に強烈なインパクトを与えた。
かつてはNetflixのような先進的プラットフォームだからこそ踏み込めた領域だが、今や視聴者が求めるコンテンツの質はより複雑で議論を呼ぶテーマへとシフトしている。安易なハッピーエンドを拒み、世界中の視聴者に「あなたならどう捉えるか」という問いを突きつける作品作り。この潮流は、その後の海外ドラマ市場における企画開発の指針を一変させたと言っても過言ではない。