この場所はまた、日本を訪れる外国人観光客にとっても異色の観光スポットとして機能し始めている。欧米からのバックパッカーやアジア圏からのリピーター客が、ガイドブックには載っていない「東京の裏の顔」を求めて続々と足を運ぶ。東京という洗練された都市の中に突如現れるカオスな熱気が、彼らにとって強烈なサプライズとなっているようだ。
地域経済や都市論に詳しい専門家はこう分析する。「新大久保は長年、多文化共生のフロントラインでした。現在の屋台村の盛り上がりは、単なるエスニックブームではなく、東京という都市が多様な文化を自律的に吸収・発信し始めた証拠と言えます。異なる背景を持つ人々が食を通じて自然に交差する空間として、世界的に見ても稀有なエコシステムが形成されています」。