かつてサンリオの収益構造は、全体の売上の過半を「ハローキティ」が背負う一本足打法だった。だが、ここ数年でその景色は激変した。シナモロール、ポチャッコ、クロミ、ハンギョドン。今や世界中に熱狂的なファンを持つキャラクターたちの層の厚さは、競合他社の追随を許さない。
毎年開催される「サンリオキャラクター大賞」は、もはや単なる人気投票イベントではない。世界中から集まる膨大なデジタルデータを分析し、どの地域でどのキャラの需要が高まっているかをミリ単位で測定する、精緻なマーケティング装置へと進化を遂げた。データに基づく緻密なキャラ育成が実を結び、特定の看板キャラに頼らない強固な分散型ポートフォリオが完成したのだ。