住宅分野で培われたノウハウは、いまやオフィスや医療施設、教育施設、ホテルなどの「非住宅」領域へと急速に拡大している。出社価値の再定義が進むオフィス空間では、社員の創造性を引き出し、リラックスできる環境構築が求人やエンゲージメント向上に直結するからだ。
壁面や天井、さらには造作家具に至るまで、木質素材をトータルでコーディネートできるソリューションは、建築家にとって強力な武器となる。不燃性能や耐久性の厳しいハードルをクリアしながら、温もりのある木質空間を作り出す技術。無機質になりがちだった都市の建築内部が、木の優しさと豊かなデザイン性を取り戻しつつある。