人気ドラマ『孤独のグルメ』の流行以降、誰にも邪魔されず一人で食事と向き合う「ソロ活」は完全に定着した。主人公が路地裏で見つけるような、暖簾をくぐった瞬間に魚の脂が焦げる良い匂いが漂う店——そんなロマンを求める人々が、昼夜を問わず街を彷徨っている。
特に近年需要が急増しているのが、残業終わりや夜勤明けに駆け込める深夜営業の定食屋だ。コンビニ弁当では到底満たされない温かい白米と、焼き立てのアジの開きの温もり。夜の静けさのなかで身をほぐし、熱い味噌汁を啜る時間は、都会を生き抜く人々にとって何物にも代えがたい癒しの儀式なのだ。