お酒を飲まない選択肢は、単なる体質的な理由にとどまらない。あえてお酒を飲まないライフスタイルを楽しむ「ソバーキュリアス」という価値観が、若い世代を中心に広く浸透しているからだ。この潮流をいち早く捉えたアサヒビール株式会社は、体質や気分に合わせて飲み物を自由に選択できる「スマートドリンキング(スマドリ)」の概念を提唱。微アルコール飲料や高品質なノンアルコール商品のラインナップを急速に拡充している。
かつての「とりあえず烏龍茶」という寂しい選択肢は一変した。本格的なノンアルコールカクテルやクラフトノンアルビールがメニューを彩り、酒を飲まない層の経済的インパクトを示す「ゲコノミクス」という言葉も一般化。飲まない人々は、今や「仕方なく付き合っている客」ではなく、市場と現場の双方が大切にすべきメインプレイヤーなのだ。