母娘の関係性を象徴する歴史的瞬間として記憶されているのが、『NHK紅白歌合戦』のステージである。2011年、そして2014年の舞台で披露された二人の歌声は、日本中の視聴者に強い衝撃と感動を与えた。
舞台上で交わされた二人の視線には、長年の葛藤を乗り越えた者同士にしか分からぬ深い絆と敬意が溢れていた。J-POPの女王としてトップに立ち続ける聖子の圧倒的な存在感と、ミュージカルで培った圧巻の歌唱力で対抗する沙也加。音楽業界の第一線で戦う二人のアーティストが交錯させたその瞬間は、単なる親子の仲直りといった矮小な表現を超え、二つの偉大な才能が共鳴し合った奇跡の瞬間として刻まれている。