過去に世間を激震させた事例を振り返ると、薬物が芸能人のキャリアに及ぼす破壊力の大きさがよくわかる。女優の沢尻エリカの逮捕劇は、映画や大河ドラマの撮り直しという巨額の損害を生み出し、エンターテインメント業界全体に未曽有のショックを与えた。また、テクノバンドのメンバーであり俳優としても評価が高かったピエール瀧の事件も、音楽シーンと映画界に激震を走らせた。
二人は裁判を経て社会的制裁を受け、一定の期間を経て舞台や作品で活動を再開している。しかし、一度失われた社会的信用を取り戻す道は極めて険しい。作品のお蔵入りや配信停止の是非をめぐっては、「作品に罪はない」とする立場と「薬物犯罪者を容認すべきではない」という厳罰論が対立し、今なお議論が続いている。