事故直後、埼玉県警と八潮市役所は周辺道路を完全封鎖し、半径数メートル圏内の住民に避難指示を出すなど初動対応に追われた。公式発表では「地中インフラの老朽化と大雨による土砂流出が原因の可能性」と素早く整理されたが、現場で対応にあたった現場関係者の口からは、より生々しい実態が明かされている。
実は事故が発生する数か月前から、現場近くの路面には目立たない亀裂や微妙な凹みが繰り返し発生していたという。住民からの指摘を受けて簡易的な補修工事が行われていたものの、地中深くで進行していた巨大な空洞化の徴候を見抜くには至らなかった。埼玉県警による現場検証と行政の内部調査が進行するにつれ、単なる表面上の劣化ではなく、複合的な地下水の流出経路の変化が地盤を削り取っていた事実が浮かび上がってきた。