かつて政治といえばテレビの定例ニュースや新聞の1面が主な情報源だったが、いまやコンテンツの消費形態は激変した。政治家の人間性や政策決定の舞台裏に迫る長編の政治ドキュメンタリー映像が制作され、国内外で大きな反響を呼ぶ時代を迎えている。
密着取材のカメラが捉えるのは、料亭での密談ではなく、深夜まで資料と格闘し法務省の幹部と打ち合わせを重ねる泥臭い実務の姿だ。映像メディアの進化によって、従来のステレオタイプな政治家像は瓦解しつつある。地道な政策立案者としての顔が浮き彫りになることで、有権者の政治を見る目もよりシビアかつ多角的なものへと変化している。