大ヒットアニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』のムーブメントは、若い世代のバンドカルチャーに対する情熱を一気に再燃させた。作品の中で描かれたスタジオの空気感に背中を押された若者たちが、リアルな楽器の鳴りと風圧を確かめるために続々と防音室へと足を踏み入れている。
画面上の画面操作だけで音楽を組み立てることに慣れた世代が、アンプから放たれる実音の衝撃を受け、仲間と息を合わせる。フィジカルな場所としてのスタジオは、単なる練習室の枠を超え、世代やジャンルを超えた新しい音楽的化学反応を誘発するインキュベーションの場として機能している。