絶縁後、細木数子さんは占術家としてテレビ界の頂点に立ち、島倉千代子さんは国民的歌手としての地位を全うしました。しかし、二人の因縁は晩年まで形を変えて続きます。その象徴が世間を騒がせた「墓トラブル」です。
細木さんは後見人時代、京都の寺院に島倉家のための巨大な墓所を建立していました。しかし、絶縁した島倉さんがその墓に入ることを拒否したのは当然の成り行きでした。
島倉さんは生前、自身のために東京・品川の寺院に「レースの着物」をイメージした美しいピアノ型の墓を自ら建立し、2013年に75歳で旅立った際もそこに眠ることとなりました。一方の細木さんも2026年に83歳で逝去。最後まで二人が公の場で手を取り合って和解することはありませんでした。
助けられた恩義と、支配された怨恨。二人の間にあったのは、単なる金銭トラブルという言葉では片付けられない、濃密で複雑な人間関係の光と影だったと言えます。